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がたっともいわせず、風呂場からぬっと這入る
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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入り込む・忍び込む・侵入する
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前後の文章を含んだ引用
......雲霧は、やがて、権内の家の裏塀を越えて、何の苦もなく、忍びこんだ。 土蔵付きの母屋 が、八間か九間、家は広いが、吝 ン坊 な権内は、ろくに雇人 も使っていない。雲霧は、がたっともいわせず、風呂場からぬっと這入ると、手拭で顔をつつみ、袷 の裾を横に端折りあげた。 手と、膝で、廊下を歩く。 どの部屋も、冷やッこい。寝息もなければ灯影もなかった。――雲霧は、闇に屈 みこんで、耳......
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たとえば鱇の尻尾が籠の目を探り当てるように、するりと細い隙間から入って来たのです・
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
がたっともいわせず、風呂場からぬっと這入る
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
携帯電話は床で少し跳ねると、滑り、荷物置き場の棚の奥へと入った。海外旅行用の大きなトランクが二つ並んでいたのだが、トランク同士の隙間に潜ったのだ。樹から転げ落ちたリスが、木の根の穴に逃げ込むかのようだ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
影のように部屋に忍び込んで
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
乱入にしては力のない足どり
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
魚が水を得たように、身に備わっていた算勘の才を発揮する
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
規律よく並んでいる。
岡本かの子 / 母子叙情
(きっかけ)もし彼女が僕にその話をしてくれなかったら《…略…》僕はあるいはこの本を書いていなかったかもしれない。そういう意味ではマッチを擦ってくれたのは彼女だった
村上 春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート amazon
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