木の匂いのする店
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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店内の雰囲気
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......すまで、私はぼんやりと月を見ていた。まるで真珠のようにひんやりと白く小さい光があんまりにもきれいだったのだ。「異様においしい。」 私は言った。その小さく新しい、木の匂いのする店でカウンターにすわって食べたかきあげ丼は、食欲を思い出すくらいにおいしかった。「なー?」 柊が言った。「うん。おいしい。生きててよかったと思うくらいおいしい。」......
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店内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
喫茶「瑪瑙」はあまり陽光のさしこまない一階のみの広く平べったい店内で、昼間なのにもう店の天井の明かりが点いていた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
(テラス席)紫色やレモン色の室内の灯を背景に、道路まで並べ出されたキャフェの卓
岡本かの子 / 母子叙情
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時刻は昼らしく、天井の明かりからまっすぐに日が差し込んでいた。光は何本かの太い柱となって床から直立し、その中で細かな塵が舞っているのが見えた。その光の柱は刃物で切り取られたようにくっきりと鋭角的で、南国の太陽の激しさを部屋の中に送り込んでいた。光のない部分は暗く冷やかだった。そのさまあまりにも対照的だった。まるで海底にいるみたいだな、と僕は思った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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