目の前を、寿司の行列が貨物列車みたいにゴトゴト通過していく。 これを〝楽しい〟とみるか、〝大人をからかうんじゃないッ〟と怒るかは人それぞれである。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
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回転ずし
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......。 とにかく勇気をふるって店の前に立つ。するとドアが自然に開く。歩く。適当なところにすわる。 ここまでは他の寿司屋と変わらない。 ここからが違う。かなり違う。 目の前を、寿司の行列が貨物列車みたいにゴトゴト通過していく。 これを〝楽しい〟とみるか、〝大人をからかうんじゃないッ〟と怒るかは人それぞれである。 寿司は皿に同じネタのものが二個ずつのっかっている。 大抵の初心者は、ここで初めて店内の貼り紙に目をやる。「一皿百二十円」の文字を確かめる。と確認する。と、もう......
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目の前を、寿司の行列が貨物列車みたいにゴトゴト通過していく。 これを〝楽しい〟とみるか、〝大人をからかうんじゃないッ〟と怒るかは人それぞれである。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
ニューヨークへいったとき、ゆきずりに妙な店に入ってしまった。スタンドバーふうになっていて、坐ると目の前におもちゃの線路があり、注文をすると、調理室からハンバーガーをのせた汽車がはしってきて、目の前でとまるしかけになっていた。こどもならいざしらず、大のおとなが、神妙な顔して汽車の上にのっているハンバーガーをたべるなんて、なんだか、なさけない気分だった。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
回転寿司は渓流釣りに似ている。寿司職人が釣り人で、客は渓流にひそむ魚である。 釣り人はハリにエサをつけ、渓流に流して様子を窺っている。魚もエサの様子を窺っている。そしてときどきエサにとびつく。釣り人は「かかった、かかった」と喜んでいる。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
回転寿司は、一回転するのに約二分かかる。九周目のマグロは二十分近く経過している。こういう寿司は回転寿司ならぬ乾燥寿司となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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お子様ランチのオムライスは玉子がうすやき玉子で乾いていて、そのなかにたっぷりのトマトライスが入っている。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
おにぎりのような大きなごはんの上に座ぶとんのような形をしたマグロがのっている。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
肉も野菜もすべてカレーソースへ溶かし込んで形をとどめない独自のカレーライスだ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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