日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

父は九州の出で、濃い味が好きだ。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　ページ位置：32%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......は関西の人で、料理がうまかったからである。無理をして、うす口じょうゆでうす味に煮た。「うん、しゃれた味つけだね」「関西風でさっぱりしてよいな」と夫はいった。私の父は九州の出で、濃い味が好きだ。ちゃんと塩コショーで味をつけてオムレツを焼いても、味みをする前から、ソースのみならず、ケチャップまでかけて食べる。「せっかく作ってもがっかりよ」そんな話を、彼は......

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食べ物の好き嫌いの表現・描写・類語（料理（その他）のカテゴリ）の一覧ランダム５

私も少年のころは、なかなかの偏食であったらしいが、戦争中、海軍に入って、それがほとんどなくなった。なにしろ、入隊第一日に、イワシとサツマイモのごった煮を出され、目をまわしたものである。

池波正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録　amazon

（食が細く偏食なのは）身体が弱かったせいだったのだと、今になってしみじみとわかった。　この数カ月、朝食はそうめんときまっていたが、それが一番おさまりがよいのだった。昨年の冬は、たらちり、豚のしゃぶしゃぶ、かきの土手なべですごした。なべものにこったというより、なべものが身体に合ったというのが正しかったのだろう。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ病的・弱々しい体つき鍋もの・鍋料理食欲がない食べ物の好き嫌い

貧しかった。だから、食べものの好き嫌いがないのかもしれない。

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ生活苦・貧しい暮らし（日々）食べ物の好き嫌い

食糧が不足していて、好ききらいなぞいってはいられなかった

池波正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ生活苦・貧しい暮らし（日々）食べ物の好き嫌い

胃の手術をして以来、夫のたべものはずいぶん変った。それまで好きだったシチューや煮こみ料理は、あまり食べなくなった。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ手術（室）食べ物の好き嫌い