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かたわらに光り並んでいるメスの一つを取上ると見る間に、屍体の眉間みけんの処をブスリと一突き……それから次第に後頭部に到る頭の皮を、一直線にキリキリとり開いて行きました。
※備考※ 以降に解剖の描写が続く
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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人体解剖(死体を切り裂く)
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前後の文章を含んだ引用
......の虐殺屍体を、隅から隅まで叮嚀に洗いきよめましたが、次いでその皮膚の全面を、ガーゼと脱脂綿とでスッカリ拭い乾かしますと、その貧しい赤茶色の髪の毛を真二つに引分けて、かたわらに光り並んでいるメスの一つを取上ると見る間に、屍体の眉間みけんの処をブスリと一突き……それから次第に後頭部に到る頭の皮を、一直線にキリキリとり開いて行きました。  ところで多少共にこの方面に関する知識を持っていられる方は、定めしここで「オヤ」と思われる事と存じます。若林博士のこうしたやり方は、普通の場合に於ける屍体解剖......
単語の意味
眉間(みけん・びかん・まゆあい)
眉間・・・眉(まゆ)と眉の間。額の真ん中。
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(透き通った肌を通して見える)ブドウ色の内臓
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
まるで墨汁のように1滴血がたれた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon関連カテ出血・流血鼻血
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君の心は妙にしんと底冷えがしたようにとげとげしく澄み切って、君の目に映る外界の姿は突然全く表情を失ってしまって、固い、冷たい、無慈悲な物の積み重なりに過ぎなかった。無際限なただ一つの荒廃――その中に君だけが呼吸を続けている、それがたまらぬほどさびしく恐ろしい事に思いなされる荒廃が君の上下四方に広がっている。波の音も星のまたたきも、夢の中の出来事のように、君の知覚の遠い遠い末梢まっしょうに、感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの連絡なく散らばってしまった。その中で君の心だけが張りつめて死のほうへとじりじり深まって行こうとした。重錘おもりをかけて深い井戸に投げ込まれた灯明のように、深みに行くほど、君の心は光を増しながら、感じを強めながら、最後には死というその冷たい水の表面に消えてしまおうとしているのだ。  君の頭がしびれて行くのか、世界がしびれて行くのか、ほんとうにわからなかった。恐ろしい境界に臨んでいるのだと幾度も自分をいましめながら、君は平気な気持ちでとてつもないのんきな事を考えたりしていた。そして君は夜のふけて行くのも、寒さの募るのも忘れてしまって、そろそろと山鼻のほうへ歩いて行った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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