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眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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はっきり見える・浮かび上がって見える
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前後の文章を含んだ引用
......うになる。溪側にはまた樫や椎 の常緑樹に交じって一本の落葉樹が裸の枝に朱色の実を垂れて立っていた。その色は昼間は白く粉を吹いたように疲れている。それが夕方になると眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。元来一つの物に一つの色彩が固有しているというわけのものではない。だから私はそれをも偽瞞と言うのではない。しかし直射光線には偏頗 があり、一つの物象の色をその周囲の......
単語の意味
冴える・冱える(さえる)
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(滲む)彼の推察は月の暈(かさ)のように細君の言外まで滲み出した
夏目 漱石 / 道草 amazon
光景が、スイッチを入れた(ブラウン管)テレビのように鮮やかに浮かんでいくる
佐藤 愛子 / 窓は茜色 amazon
目を射るようにはっきりと白く見え出した。
長塚 節 / 土 amazon
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ケシ粒でもさがすように丹念に見つめる
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
永遠に消えない刺青でも彫るようにして、自分自身の内側に刻印する。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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