私の心を充たしていた幸福な感情はだんだん逃げていった。
梶井基次郎 / 檸檬 ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
弱気・めげる・自信を失う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......常あんなに避けていた丸善がその時の私にはやすやすと入れるように思えた。 「今日は一 つ入ってみてやろう」そして私はずかずか入って行った。 しかしどうしたことだろう、私の心を充たしていた幸福な感情はだんだん逃げていった。香水の壜にも煙管 にも私の心はのしかかってはゆかなかった。憂鬱が立て罩 めて来る、私は歩き廻った疲労が出て来たのだと思った。私は画本の棚の前へ行ってみた。画集の重た......
ここに意味を表示
弱気・めげる・自信を失うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
自信がなくなると、人間はぼろくずのようになってしまう。
林芙美子 / 新版 放浪記
そうすることが我々の目的に沿った行為であるという確信が今ひとつ持てなかった
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
自信が奥底深くに沈潜している
太宰 治 / 津軽 amazon
たまらないほどの無力感に支配されていった。どんなにあがいてみたところで何処にも行けやしないんだ、と思う。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「その他の気分」カテゴリからランダム5
少量のワインで頬に赤みがさした水島の顔に、一種の幼さのようなものが漂っていて十和子は目が離せない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
泥のように酔ってきた。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
自負心の強いインテリゲンチャが、宿業として背負わなければならない精神の暗黒
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
同じカテゴリの表現一覧
その他の気分 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ