月のように黙っている。
横光利一 / 日輪 ページ位置:5% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
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......もし爾が彦 を産めば、我のごとき彦を産め。我は爾を愛している。爾は我を愛するか。」 しかし、卑弥呼は大兄を見上げて黙ったまま片手で彼の頬を撫 でていた。 「ああ、爾は月のように黙っている。冷たき月は欠けるであろう。爾は帰れ。」 大兄は卑弥呼を揺って睥 まえた。が彼女は微笑しながら静に大兄の顔を見上て黙っていた。 「帰れ、帰れ。」 と大兄はいいつつ彼女を......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
むっつり口をつぐむ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(蝉が鳴りしきるお寺で)わたしたちはまるでせみの声に鼓膜を吸い取られたかのように、無口にお寺の精進料理を食べた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
すとん。 と幕のように沈黙が落ちてきた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
まったく喋るのが本当に好きだな、と久遠は頬を緩める。突発的な大洪水が発生して、数時間のうちに世界が沈んでしまうという時になっても、周りが許せば、響野は喜んで演説をぶつに違いない。「そんな沈んだ顔をしていると、沈んでしまいますよ」などとはじめるのだろう。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
遠慮のない声でげらげらけらけらからからと笑って
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「お母さん。元気にしてた?」 満喜子が子供をあやすような声で呼びかける。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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