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この娘には女と女と出会って、すぐ探り合うあの鉤針 のような何ものもない。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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顔色を窺う・本心を探る
女性
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前後の文章を含んだ引用
......いずれもしたたかに露を帯びていた。身丈も格幅 のよい長身だが滞なく撓 った。一たい女が美しい女を眼の前に置き、すぐにそうじろじろ見詰められるものではない。けれども、この娘には女と女と出会って、すぐ探り合うあの鉤針 のような何ものもない。そして、私を気易くしたのは、この娘が自分で自分の美しさを意識して所作 する二重なものを持たないらしい気配いである。そのことは一目で女には判る。 娘は何か物を喰 べか......
単語の意味
鉤(かぎ)
鉤・・・先の曲がった金属製の道具の総称。曲がった部分に物をひっかけて使う。手術用なら組織に、漁具なら魚や貝にひっかける。武器として敵をひっかけるものもある。フック。ちなみに、かぎかっこ(「」)は、鉤の形をしたかっこという意味。
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