ウィスキーのおかげで頭はすりきれたネジみたいにぼんやりとして
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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酒に酔う・酔っ払う
ぼんやり・朦朧・ボーっとする
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......てから、おもむろに目を閉じる。そして意識の断片をかきあつめ、アパートの廊下をドアに向って十六歩歩いた。目を閉じたまま正確に十六歩、それ以上でもそれ以下でもない。ウィスキーのおかげで頭はすりきれたネジみたいにぼんやりとして、口の中は煙草のタールの匂いでいっぱいだった。 それでも、どんなに酔払っていても、目を閉じたままものさしで線を引いたみたいにまっすぐ十六歩歩くことができる。長年......
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酔い醒めの不快な気分がいつまでも邦彦の中に 溜まっていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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僕はずいぶん長いあいだそこにじっとしていたのだと思う。どれくらいの時間その金網にもたれかかっていたのか、僕にはわからない。僕はひどく眠くて頭がぼんやりとしていたし、殆んど何も考えずに鳥の石像の影のあたりをじっと眺めていたからだ。 あるいは僕は何かを考えていたのかもしれない。しかしもしそうだとしても、その作業は僕の意識の領域から外れた場所で行われていた。現象的には僕は草の葉の上に落ちた鳥の影をじっと見つめていただけだった。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
ぼんやりと体を覆っていたまどろみ
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
その眼はある一点を凝視めていて、すぐ前の道を通るわたしを空気のように無視していました。
大原 富枝 / ストマイつんぼ (1957年) amazon
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物体が二つに見える酔っ払いのよう
梶井基次郎 / 筧の話
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