心臓の音・鼓動の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心臓が、空気銃で撃たれていまにも死にそうな小鳥の心臓のように、とくとくと小さく打っている
サン=テグジュペリ / 星の王子さま amazon
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私の傷口は新たに開いて、血がこんこんと湧き出て来た。それは私自身の中にある海だった。海が私の周囲に涯(はて)しもなくひろがり、私はその無限の深みへ、ゆっくりと沈んでいった。
長谷川 四郎 / 鶴 amazon
(白いソフトボールのような死)「そういうのをメスで切り開いてみたいって気がするのよ。死体をじゃないわよ。その死のかたまりみたいなものをよ。そういうものがどこかにあるんじゃないかって気がするのね。ソフトボールみたいに鈍くって、やわらかくて、神経が 麻痺 してるの。それを死んだ人の中からとりだして、切り開いてみたいの。いつもそう思うのよ。中がどうなってるんだろうってね。ちょうど歯みがきのペーストがチューブの中で固まるみたいに、中で何かがコチコチになってるんじゃないかしら? そう思わない? いや、いいのよ、返事しないで。まわりがぐにゃぐにゃとしていて、それが内部に向うほどだんだん硬くなっていくの。だから私はまず外の皮を切り開いて、中のぐにゃぐにゃしたものをとりだし、メスと ヘら のようなものを使ってそのぐにゃぐにゃをとりわけていくの。そうすると中の方でだんだんそのぐにゃぐにゃが硬くなっていってね、小さな芯みたいになってるの。ボールベアリングのボールみたいに小さくて、すごく硬いのよ。そんな気しない?」
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
柘榴のように切り裂かれた死体(ライヘ)
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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