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心臓がその思いで獣のように鼓動した。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
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動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がる
心臓の音・鼓動
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前後の文章を含んだ引用
......りこんでしまいたい。世の中が変ってしまうまで寝通したい。……襖が軋んで開いた。板の間を踏んで来る音がする。伸子は咄嗟に、部屋の外の濡縁の方を見た。「隠れたい!」心臓がその思いで獣のように鼓動した。この衝動はしかし、伸子自身にさえ突拍子なかった。なぜ? 身動きする間もなく襖が開いた。伸子は、自分にびっくりした顔をそのまま、入って来た佃に向けた。 佃は何かけ......
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動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心臓は妙な打ち方をした。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
心臓が肋骨の下でステテコを踊り出す。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
心臓が細かく震え出すのがわかった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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心臓の音・鼓動の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
破(わ)れ鐘のように鳴っている自分の心臓の鼓動
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
心臓が一足毎に無気味にピンピン蹴 るようにはね上った。
小林多喜二 / 蟹工船
顔を横にして、地面につけてみる。ひんやりとした。耳に意識を集中した。空気の音がした。地面の音がした。しばらくして、心臓の鼓動が感じられた。身体が弾む。気のせいかしだいに、鼓動は大きくなるようだ。肩の力を抜いてみた。目を閉じてみる。 心音が僕を包む。落ち着く音だった。身体の中では血液が、爆発するように送り出されているのだろうが、その鼓動が心地よい。絶え間なくつづく、血液の循環だ。はるか昔、僕は誰かの腹の中で、この音を聞きながらよく眠っていたのだろう。守られている感覚がある。すっと力が抜ける。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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「骨・内臓」カテゴリからランダム5
(肋骨の変形)普通なら肋骨は、定規で測ったみたいな精密さで左右対称にふっくらと広がっています。その中に肺と心臓が、心地よく納まっているのです。ところがわたしの肋骨は、それはもういたわしいものでした。落雷にあった巨木の枝のように、ねじ曲げられていました。そのうえ、心臓に近いところの肋骨に限って余計無残に変形していたのです。ほとんど心臓を串刺しにしてしまいそうでした。わたしのかわいそうな肺と心臓は、怯えて震える小動物のように、狭苦しい場所に押し込められていました
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(解剖を終えて、)後は縫合するだけだった。空になった胸腹部に、折りたたんで丸めて新聞紙を入れてボリュームを持たせ、縫い合わせていく。頭部も同様に動揺に縫うと、全身をきれいに洗って浴衣を着せた。はらわたが抜かれた分、解剖前より痩せて見える。
鈴木 光司 / らせん amazon
軍服についた血が、眼に刺さるように、へんにきつく濃い色に映じる。
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
病名を確かめたいくせに、はっきりと診断を下されることを恐れる患者のように、ぐずぐずと時間を稼ぐ
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
「驚き」カテゴリからランダム5
体が震えるほどびっくりして
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
不意に 脾腹 を突かれたような気がした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
ぼくが部屋に入ると、彼は黒縁の眼鏡をはずし、布で拭き、またかけた。それは新しい人間に会うときの、彼の習慣的な行為であるように見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
直立不動で立たされていた生徒が教師からやっと許しを得たような、大げさな肯(うなず)き方
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
鉛筆をなめながら詩を書く。
林芙美子 / 新版 放浪記
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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