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和食・日本料理の比喩を使った文章の一覧(14件)
足で踏んだのではないかと思う程御飯をつめ込み
向田 邦子 / 父の詫び状 amazon
掻き交ぜ過ぎた和えものは、お白粉を塗りたくった顔と同じで気韻は生動しない。
岡本 かの子 / 食魔 amazon
星がうるんで見える初夏の夕空のような淡い浅黄色の汁
林 芙美子 / 風琴と魚の町 amazon
私は、吸い物椀を手に持った時の、掌(てのひら)が受ける汁の重みの感覚と、生あたたかい温味(ぬくみ)とを何よりも好む。それは生れたての赤ん坊のぶよぶよした肉を体を支えたような感じでもある。
谷崎 潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
旦那は味噌汁からちょいちょいと鳥がをついばむように具だけを抜き取っている。何度やめてほしいと頼んでも、医者に塩分をひかえるように注意されたと言って、こうして毎日むしろ堂々と汁を残すのだ。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
生き別れた母親でもいるかのように鍋の中を覗き込んで
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
見事なお節料理に圧倒された。それは手のこんだきらびやかな工芸品のようで、食べ物には見えなかった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
天ぷらが泣き出してグンニャリしてしまう
池波正太郎 / 散歩のとき何か食べたくなって amazon
店の黒い大鍋の中で、天ぷらがジュウジュウ揚がる音は、下町惣菜交響楽団の趣があった
嵐山光三郎 / ごはん通 amazon
その他の食べ物のおいしさを表す比喩表現
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