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景色はぼうっと霧の中のやうに遠くなりました。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......郎の頭を撫 でました。一郎はたゞ手を合せ眼を伏せて立ってゐたのです。それから一郎は空の方で力一杯に歌ってゐるいゝ声の歌を聞きました。その歌の声はだんだん変りすべての景色はぼうっと霧の中のやうに遠くなりました。たゞその霧の向ふに一本の木が白くかゞやいて立ち楢夫がまるで光って立派になって立ちながら何か云ひたさうにかすかにわらってこっちへ一寸手を延ばしたのでした。 五......
単語の意味
景色(けしき)
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
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遠くに見える・遠ざかるの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
来た方を見ると路 は一すぢずうっと細くついて人も馬ももう丘のかげになって見えませんでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
角を曲がってその窓灯りが闇に浮かぶいくつもの窓と区別がつかなくなった頃
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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(こっそり後をつける)駅のほうへ歩を向けると、前に見える四つ角からふと人影が消えた。きびすを返したような怪しげな動きだったので、雪見の目にも留まった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
彼と向かい合った。蒔野は既に、彼女の方に歩き出していた。その姿が、彼女の瞳の中で大きくなってゆく。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
優雅に歩き出したエリカの後ろ姿を、まるで貴婦人に連れられた飼い犬のように泰山は追った。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
彼女の影を踏みながらその後から従った。
横光利一 / 日輪
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