遠くで餅をつく勇ましい音が聞えている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:9% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
お餅
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......金包みを入れておいたくせに、そうして、たった十円ばかりの金を貸して、もう馴々しく、人に葱を刻ませようとしている。こんな人間に図々しくされると一番たまらない……。遠くで餅をつく勇ましい音が聞えている。私は沈黙ってポリポリ大根の塩漬を噛んでいたけれど、台所の方でも侘しそうに、コツコツ葱を刻み出しているようだった。「ああ刻んであげましょう。」沈黙っているにはしの......
単語の意味
勇ましい(いさましい)
勇ましい・・・1.死など、予想される危険や困難にひるむことなく立ち向かうさま。勇敢なさま。
2.無謀な行為で目標を達成しようと意気込むさま。周囲の非難を恐れず、大胆に行動するさま。自分の能力不足を自覚していない人の言動を皮肉っていう場合もある。
2.無謀な行為で目標を達成しようと意気込むさま。周囲の非難を恐れず、大胆に行動するさま。自分の能力不足を自覚していない人の言動を皮肉っていう場合もある。
ここに意味を表示
お餅の味、おいしさを伝える表現・描写(パン・お餅のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「パン・お餅」カテゴリからランダム5
(バゲットのサンドイッチ)大きいのを両手でつかみ、バリバリはしから食べてゆくと、パンばかりのどにつかえて、両あごがくたびれてしまう上、わるくすればパンの皮で上あごをむいてしまうことさえある。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
ゾリゾリと聞こえるのはカリカリに焼いたパンの表面をバターナイフの先が直にこすった時の音。バターの塊が熱で急に他愛もなく溶けていき、パンの小さな凹みという凹みに染み込んでいく。濃厚なバターの味、パンに染み込んで一体となったパンとバターの味、そしてその下の、少し湿り気をおびたパンの味、最終的に口の中はバターの脂にまみれる。
東海林さだお / 鯛ヤキの丸かじり amazon
紙ねんどのような味のするロールパン
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
パン・お餅 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ