店の奥では、主人が半分眠ったようにぼんやり正座している。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置：91% 作品を確認（amazon）
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ぼんやり・朦朧・ボーっとする
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前後の文章を含んだ引用
......、マッチ箱の隅でうつむいていた。 と、わたしは思った。彼女は狭くて埃っぽい古本屋の書棚の間に立って、つり目の子供がメリーゴーランドに乗っている表紙を探している。店の奥では、主人が半分眠ったようにぼんやり正座している。彼女は本を手に取り、返却日の欄が一つ空白になった貸し出しカードが挟まっていないか確かめる。そしていつも裏切られ、ため息をつきながら哀しい目で本を元に戻す。「紅茶......
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意識が朦朧としてきて、抛（ほう）り出された手鞴（ふいご）のようにしぼんで行こうとした。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
着物もぬがないでぼんやり部屋に立っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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それは思わず彼の心の中から出た呟きだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
酔いは 醒めかけて、少し寒気がし、頭の 芯 が痛んだ。
宮本 輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録 amazon
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