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......たようだ。前田さんの寝癖のついた頭を見失わないように、後ろをついていく。　もうすぐ、赤岳山頂だ。コマクサに、倉田先輩に会える。第六章　または、雪月花　雪の決意　夜空はこれほど重く、月はこれほど儚いものだったのでしょうか。前方を照らすのは淡い光のみ、自転車のペダルを幾度こいでも、行きたい場所には辿り着けず、同じところでもがき続けているだけのように思えます。　私はただ、和弥さんに会いたいだけなのに。　森山清志くんに連れられて病院に着いたときにはもう、和弥さんは遠いところに行っていました。傷付き、冷たくなったからだに......

単語の意味

淡い（あわい）

夜空（よぞら）

淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。

夜空・・・夜の空。