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霊園内は壮観なほど、あたり一面墓だらけだ。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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大量に・たっぷり・たくさん
墓・墓参り
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前後の文章を含んだ引用
......夜のことを思うとそうも言ってはいられない。寝顔はこんなに可愛いんだけどなと、まどかの髪を撫でながら思う。 霊園には三十分足らずで着いた。花屋で対の供花を買った。霊園内は壮観なほど、あたり一面墓だらけだ。その中を縫う狭い車道をぐるりと回って、梶間家の墓がある区画の前で俊郎が車を停めた。墓は目の前なので、エンジンをつけてエアコンを利かせたまま、まどかを残して降りる......
単語の意味
壮観(そうかん)
壮観・・・規模が大きく素晴らしい眺め。また、そのさま。偉観(いかん)。
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ビール樽でひと樽分くらいの涙
井上 ひさし / モッキンポット師ふたたび amazon
靴を脱いで放れば当たるといわれるほど数が多い
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
彼女の「とてもたくさん」という表現は、広い野原に見渡す限り生えているクローバーを想起させた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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死は広大な敷地のそれぞれの地面に根を下ろしていた。《…略…》それぞれの名前と時と、そしてそれぞれの過去の生を背負った死は、まるで植物園のかん木の列のように、等間隔を取ってどこまでも続いていた。彼らには風に揺れるざわめきもなく、香りもなく、闇に向ってさしのべるべき触手もなかった。彼らは時を失った樹木のように見えた。彼らは想いも、そしてそれを運ぶ言葉をも持たなかった。彼らは生きつづけるものたちにそれを委ねた。《…略…》海からの潮風、木々の葉の香り、叢のコオロギ、そういった生きつづける世界の哀しみだけがあたりに充ちていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
鬱蒼と木の繁った小高い島のような古墳
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
潮風にさらされて粉を吹いたように風化した墓石
吉村 昭 / 海の鼠 amazon
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戦場は雨を叩き、敗走する味方と、それを追う敵の鬨の声、そして銃声とが、真っ暗い平原の至るところから不気味に湧き起こっていた
井上靖 / 幽鬼「異域の人・幽鬼」に収録 amazon
床には埃と手術中の血をたえず洗い落す水が軽い細かな音をたてて流れている。その水が、天井につるした大きな無影燈の光に反射して、手術室全体を燃えた白金の炎のように輝かせていた。その中で浅井助手も看護婦たちもまるで水の中の海草のようにゆらゆらと動いている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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