TOP > 人物表現 > 若い・子供・青年 > 赤ちゃん・赤ん坊


カテゴリ検索 単語の意味
(地蔵眉の赤んぼう)赤んぼうは母の隣りで眠っていた。  麻の持っていた大振りの日本人形と同じ大きさだった。背丈は同じだが丸みがあって、畳半分ほどの子供布団はこんもりと盛り上っている。 覗き込むと、 茹で上ったような赤むらさき色の顔にうすい肌色のうぶ毛が一面に生え、目の上で 上下 から寄り集り、生えたての 苔 のように 撚れているだけである。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
赤ちゃん・赤ん坊
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ちの重たい空気は、みなこの「テンホウ」というところのせいだと思えた。「テンホウ」が天和であり、麻雀の上り手のひとつだと判ったのは、二十年ほどあとのことである。 赤んぼうは母の隣りで眠っていた。 麻の持っていた大振りの日本人形と同じ大きさだった。背丈は同じだが丸みがあって、畳半分ほどの子供布団はこんもりと盛り上っている。覗き込むと、茹で上ったような赤むらさき色の顔にうすい肌色のうぶ毛が一面に生え、目の上で上下から寄り集り、生えたての苔のように撚れているだけである。みんながよかった、可愛らしいとほめそやす地蔵眉はこれなのか。別にどうということはないように思えた。 眠っている母の枕もとに、盆にのせた瀬戸の蓋ものが置いてある。......
単語の意味
縒る・撚る(よる)
肌色(はだいろ)
背丈(せたけ)
縒る・撚る・・・細長い糸状のものをひねる。複数の糸状のものをねじり合わせる。
肌色・・・1.人の肌のような色。少し赤みを帯びた薄い黄色。
2.その人種としての膚の色。
背丈・・・1.背(せ)の丈(たけ)。背の高さ。身長。
2.洋裁で、後ろ首の付け根から、ウェストまでの長さ。
3.和裁で、着物の身頃(みごろ)のでき上がり寸法。
ここに意味を表示
赤ちゃん・赤ん坊の表現・描写・類語(若い・子供・青年のカテゴリ)の一覧 ランダム5
赤児の一寸ばかりに延びた生毛(うぶげ)が風におののいている。
志賀 直哉 / 網走まで「網走まで―他十八篇 (1953年) (岩波文庫)」に収録 amazon関連カテ赤ちゃん・赤ん坊体毛・うぶ毛
このカテゴリを全部見る
「若い・子供・青年」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
若い・子供・青年 の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分