藁 や板きれや腐った果実を浮かべてゆるやかに流れるこの黄土色の川
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......堀川がひとつになり、安治川と名を変えて大阪湾の一角に注ぎ込んでいく。その川と川がまじわるところに三つの橋が架かっていた。昭和橋と端建蔵橋、それに船津橋である。 藁や板きれや腐った果実を浮かべてゆるやかに流れるこの黄土色の川を見おろしながら、古びた市電がのろのろと渡っていった。 安治川と呼ばれていても、船舶会社の倉庫や夥しい数の貨物船が両岸にひしめき合って、それはもう海の領域であっ......
単語の意味
黄土色(おうどいろ)
黄土色・・・赤みがかかった黄色や、黄色みがかった茶色。天然の顔料である、黄土(おうど)のような色。
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ありゃ、あいづ川だぞ。」 「春日明神 さんの帯のようだな。」三郎が言いました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。
岡本かの子 / 東海道五十三次
(河原の)処々島のように点在した高み
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
河口の鵜 の喉 の膨らみのようになっている岸
岡本かの子 / 河明り
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
巨大な太陽が西に落ちて水平線がトマト・ソースのような赤に染まり、サンセット・クルーズの船が帆柱に灯をともし始めるまでそこに寝転んでいた。彼女は最後の一筋の光までを味わっていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
たけり狂う白い波頭が煙のように吹き千切れる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
ところどころに船が湊泊する船溜り が膨らんだように川幅を拡 げている。
岡本かの子 / 河明り
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