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巻子は、なあ、とわたしと緑子の視線を饅頭から剥がそうと声を出して
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
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気を引く・気を取られる
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前後の文章を含んだ引用
......た。緑子は饅頭に醬油をつけてつけてを繰り返して、醬油はぐんぐん滲み込んで饅頭は真っ黒になり、わたしもその滲み込みがどこまでしみこむものなのかをじっと見ていた。 巻子は、なあ、とわたしと緑子の視線を饅頭から剥がそうと声を出して、見れば巻子の鼻の先端は、さっき銭湯で洗顔したにもかかわらず、脂でてらてらに光っていて、蛍光灯の下では肌のおうとつが細かな影をどこよりもようさん作る。それからそ......
単語の意味
視線(しせん)
視線・・・目と、目が見ようとしているモノとを結ぶ線。目が見ている方向。見つめている方向。
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気を引く・気を取られるの表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
虹や雹のような珍しい自然現象に出会ったかのように、どうしても見過ごすことができなかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
環のまんなかの方に気がとられているようでした。その証拠 には、頭も耳も眼 もみんなそっちへ向いて、おまけにたびたび、いかにも引っぱられるように、よろよろと二足三足、環からはなれてそっちへ寄って行きそうにするのでした。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
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やくざな人間
吉川英治 / 無宿人国記
緑子は人に自分の体がちょっとでも触れぬように警戒というか、見えぬ膜のなかに自分を入れて少しずつよじらせてるように見えた。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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