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左手を上げて――小指をやさしく折り曲げて――軟 らかい鬢 の後 れ毛 をかき上げていた。これは葉子が人の注意をひこうとする時にはいつでもする姿態 である。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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髪をかき上げる
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色気・性的魅力・セクシー
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前後の文章を含んだ引用
......いうふうに、今見たばかりの木部の姿がどんどん若やいで行った。そして列車が動かなくなった時、葉子はその人のかたわらにでもいるように恍惚 とした顔つきで、思わず知らず左手を上げて――小指をやさしく折り曲げて――軟 らかい鬢 の後 れ毛 をかき上げていた。これは葉子が人の注意をひこうとする時にはいつでもする姿態 である。 この時、繰り戸がけたたましくあいたと思うと、中から二三人の乗客がどやどやと現われ出て来た。 しかもその最後から、涼しい色合いのインバネスを羽織 った木部が続くの......
単語の意味
鬢(びん)
姿態・姿体(したい)
後れ毛(おくれげ)
左手(ひだりて)
小指(こゆび・しょうし)
鬢・・・頭の左右側面の、耳より前の髪。耳ぎわの髪。
姿態・姿体・・・動きを含め、からだの線が作り出す見た目。体つき。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
後れ毛・・・耳ぎわや襟足あたりの、短くて結い上げきれずに残っている垂れた毛髪。遊び毛(あそびげ)。「遅れて生えてきた毛」という意味。
左手・・・1.左の手。 ⇔ 右手(みぎて)。
2.左の方向。左側。
2.左の方向。左側。
小指・・・手足の五本の指のひとつ。五本の端にあって、もっとも細い指。第五指(だいごし、親指から五番目のため)。小指を立てることによって、妻や愛人などを指すことがある。
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指先を髪の毛の中に滑り込ませながら
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
乱れた鬢 のほつれをかき上げて
有島武郎 / 或る女
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気を引く・気を取られるの表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
虹や雹のような珍しい自然現象に出会ったかのように、どうしても見過ごすことができなかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
環のまんなかの方に気がとられているようでした。その証拠 には、頭も耳も眼 もみんなそっちへ向いて、おまけにたびたび、いかにも引っぱられるように、よろよろと二足三足、環からはなれてそっちへ寄って行きそうにするのでした。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
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色気・性的魅力・セクシーの表現・描写・類語(男性・女性のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ブラウスからのぞく首筋は眩しい。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
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「男性・女性」カテゴリからランダム5
遊星のように自然と引き合う(男と女)
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
少女と大人の女とが同居しているかのような愛らしさと 儚 げな部分が覗き見える。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「性格・態度」カテゴリからランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
お道化に依って、朝から晩まで人間をあざむいている
太宰治 / 人間失格
「髪」カテゴリからランダム5
(天然パーマ)雨が降りかかった時にくるりと丸く縮んで行く髪の毛
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
お洒落の一環で染めたと思しき茶色の髪は、似合っているとも思えなかった。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
飛び立つ鳥のように身を跳ねて
横光利一 / 日輪
群れっちゅうより塊っちゅうほうがええがや。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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