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(死刑制度。不幸な生い立ちが原因で罪を犯した死刑囚に対して)国家が、その法秩序からの逸脱を理由に、彼を死刑によって排除し、 宛ら に、現実があるべき姿をしているかのように取り澄ます態度を、城戸は間違っていると思っていた。立法と行政の失敗を、司法が、逸脱者の存在自体を なかったこと にすることで帳消しにする、というのは、欺瞞以外の何ものでもなかった。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......であることは事実であり、彼の人生の破綻が、大いにその出自に由来していることは明白だった。 国家は、この一人の国民の人生の不幸に対して、不作為だった。にも拘らず、国家が、その法秩序からの逸脱を理由に、彼を死刑によって排除し、宛らに、現実があるべき姿をしているかのように取り澄ます態度を、城戸は間違っていると思っていた。立法と行政の失敗を、司法が、逸脱者の存在自体をなかったことにすることで帳消しにする、というのは、欺瞞以外の何ものでもなかった。もしそれが罷り通るなら、国家が堕落すればするほど、荒廃した国民は、ますます死刑によって排除されねばならないという悪循環に陥ってしまう。 けれども、城戸はこうした......
単語の意味
取り澄ます(とりすます)
自体(じたい)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
行政(ぎょうせい)
取り澄ます・・・いかにも真面目そうな顔つきや態度をする。すました顔つきをする。
自体・・・1.自分のからだ。
2.そのものの本来の性質。それ自身。そのもの。地体(じたい)。多くの場合、名詞の下につく。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
行政・・・国会が定めた法律や予算にもとづいて国の政治を行うこと。
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