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(地面に転がる切断された人間の足)陽に照らされて、花のように光っているものは何だろう。  足である。鶏の あし のように、干いた指が五本 揃っている。 くるぶし から二寸ばかり上で切れている。切口の中央には、骨が白く、 雌蕊めしべ のように光っている。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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切断された体 死人・遺体
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前後の文章を含んだ引用
......ならぬ、だから私の手は、私の粘膜を貪る昆虫を追おうとはしないのだと思う。 眼だけは勘弁してくれ。見る楽しみだけは残しておいてくれ。しかし目の前のそこの砂の上に、陽に照らされて、花のように光っているものは何だろう。 足である。鶏の趾のように、干いた指が五本揃っている。踝から二寸ばかり上で切れている。切口の中央には、骨が白く、雌蕊のように光っている。 皮膚が巻き込んだ肉は、真黒である。いや、その盛り上った黒い曲面は、漣が渡るように、揺れて動く。ひしめく蠅の黒である。 人間の足らしい。しかし何故ここに、この河......
単語の意味
蕊・蘂(しべ・ずい)
足・脚・肢(あし)
踝(くるぶし)
鶏・鷄・雞(にわとり・かけ・くたかけ)
蕊・蘂・・・花の生殖器官。雄しべと雌しべ。花の真ん中にあり、花粉のやり取りをして実を作る器官。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
・・・足首の関節のところで、内側と外側に骨が盛り上がっている部分。
鶏・鷄・雞・・・キジ科の家禽。卵や肉を食用にするために飼う鳥。ペットとして飼うこともある。名前の由来は庭にいる鳥で「庭鳥」から。鶏冠(とさか)があり雄(おす)のそれは大きい。ほとんど飛べない。雄は夜明けを告げて魔を払うと信じられていた。「かけ」「くたかけ」は古名。
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