日本語表現インフォ > 人物表現 > 人の印象 > 患者・病人・けが人
日本語表現インフォ > 暮らしの表現 > 健康・体調・病気 > 患者・病人・けが人
患者・病人・けが人の表現・描写・類語
患者の手足はかたくこわばり、木づくりの人形のようだった
北社夫 / 夜と霧の隅で amazon
(ベッドの上の患者)この男はもうすぐ死ぬのだということが理解できた。彼の体には生命力というものが殆ど見うけられなかった。そこにあるものはひとつの生命の弱々しい微かな痕跡だった。それは家具やら建具やらを全部運び出されて解体されるのを待っているだけの古びた家屋のようなものだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
病人が暗がりの中で、灰色の石のように横たわっている
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
(注射を何本も打たれて、)右腕の肘の内側が内出血で黒紫のアザになってきた。一見、シャブ中の腕のようだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
(人工呼吸器)規則的に胸を上下させ、静かに息をし続けていた。プスー、プスーという人工呼吸器の音が止むことなくICUの中に響いていた。
瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
エジプトのミイラのように、両脚に厚い繃帯を施されて、身動きもできない
獅子文六 / 沙羅乙女
(水枕)耳の下で水枕がプカンプカンと音を立てている。(略)頭を動かすたびに、なまぬくい水がふなべりを叩く波のように鼓膜に伝わってくる。
向田 邦子 / 耳「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
何本もの管を体に通され、その身はベッドに囚われて
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
病院のベッドの上で、美咲は透明になりかけていた。薄くなり、色を失い、透けていこうとしていた。このまま消えちゃうんじゃないかと思った。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
(歯医者の診察台)円盤型の巨大な電灯から降ってくる光が頰に当たって熱かった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
だんだん呼吸困難の度を増して浅薄な呼吸を数多くしなければならなくなって来た。
梶井基次郎 / のんきな患者 青空文庫
血液なんて一滴も流れていないかのような白くて弱々しい弟の腕
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
あと 30 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
類似・関連の強い・参考になる表現 |
植物状態注射を打つ病院医者 |
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
健康・体調・病気 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ