病人は暗がりの中で、灰色の石のように横たわっていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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患者・病人・けが人
体を横たえる
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......がて、番人が司祭を呼びにきた。倒れた男の容態が急変したので信徒たちがパードレを求めているというのである。牢舎に走って行くと、ジュアンやモニカたちにとりかこまれて病人は暗がりの中で、灰色の石のように横たわっていた。「飲みなっせ」 モニカが欠けた茶碗に入れた水をその口もとに運んでやるが、水は口もとを少し濡らすだけで咽喉に流れこまない。「辛かろのう。こげん体のもつもんかねえ」......
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(注射を何本も打たれて、)右腕の肘の内側が内出血で黒紫のアザになってきた。一見、シャブ中の腕のようだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
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林芙美子 / 新版 放浪記
私は他人のように抱きしめてみた
林芙美子 / 新版 放浪記
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両足を肩幅に開いて突っ立っている。注意深く見なければ気付かないほど微かではあるが、その身体が呼吸のリズムに合わせて絶えず左右に揺れている。これも十和子を苛つかせる陣治の癖のひとつだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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俺たちはモーターのように無感覚で、疲労することを知らない道具である
立野 信之 / 軍隊病―兵士と農民に関する短篇集 (昭和4年) amazon
(空腹かつ眠気)手首の内側で 瞼 をこすった。何本かのビールが僕に眠気をもたらそうとしていた。それは淡い泥のように僕の意識にもぐりこみ、空腹とせめぎあっていた。
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