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人の印象(ポジティブ)の表現・描写・類語
一分の隙もない洋行帰りの上流紳士といった風でありながら、その男の身体全体から、ある精悍な感じがあふれている。
椎名麟三 / 永遠なる序章 amazon
きりっと出来あがった身ごしらえが気持ちに反映する
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
浮ついた印象はなく、むしろ硬質な雰囲気を漂わせている
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
白刃を構えたような凄み
高樹 のぶ子 / 光抱く友よ amazon
オルガは細いジーンズに長袖の白いTシャツという格好の、金髪の女性だった。たぶん二十代後半だろう。身長は百七十センチ前後で、顔はふっくらとして、血色が良かった。裕福な農家に生まれ、そこで性格の良いおしゃべりな鵞鳥たちと一緒に育てられたという印象があった。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
髪をお下げにして白い羅の着物を着ている彼女はほのかな街の灯かげで夕顔の花のようである。
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
彼女は常に外見を身ぎれいにし、自分の内にある気力を残らず動員し、姿勢をまっすぐに正し、表情を引き締め、老いの徴候をひとかけらも外に洩らすまいと努めていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(いい男)女が男に不満があるとしたら、出来合いのショートケーキのようなきらびやかさだった。地位、金、知性をこれほどバランスよく整えて持っている男に、女はつくりものめいた不信を感じてしまうのだった。
林 真理子 / 最終便に間に合えば amazon
香水のようにほのぼのと情緒を匂わせて来る頼子。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
ふき子が立っている。紫っぽい着物がぱっと目に映えて、硝子越し、小松の生えた丘に浮かんで花が咲いたように見えた。
宮本百合子 / 明るい海浜 青空文庫
少年のようにキラキラした眼、やさしそうな感じの人
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
この人の発散する濃い色、本人でさえ押し流されそうな、苦しいほどの存在感。 雨に打たれるあじさいみたいだ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
せまい額の理知、大きく 聡明 な瞳、無造作にはねた髪の野性、大きくがっちりした肩。背はそれほど高くないが、背すじが 毅然と伸びていて「意志」が立っているようだった。彼はなにもかもがあまりにも彼らしくひとつにまとまっていて、とても乾いた印象があった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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