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暗い野に、遠く赤い火が見えた。何の であろう。雨の密度の変移に従って、暗く明るくまたたき、または深い水底に沈んだように、 かさ だけになった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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雨の景色、視界
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前後の文章を含んだ引用
......も丘も雨に煙っていた。風と音が来て、雨が幕を引くように、片側から風景を打ち消した。 夜、なおも雨が降り続ける時、私は濃い葉蔟の下を選んで横わった。既に蛍の死んだ暗い野に、遠く赤い火が見えた。何の灯であろう。雨の密度の変移に従って、暗く明るくまたたき、または深い水底に沈んだように、暈だけになった。 私はその火を怖れた。私もまた私の心に、火を持っていたからである。 或る夜、火は野に動いた。萍草や禾本科植物がはびこって、人の通るはずのない湿原を貫いて、提灯ほ......
単語の意味
暈(かさ)
・・・1.光の輪。ときどき太陽を囲うようにできるドーナツ形の光。また、その現象。ハロ。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
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