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(赤ん坊は)ぷっくりと肥え、黒目ばかりの瞳をきょろきょろさせ、まばらな髪の毛が好き勝手に頭に張りついている。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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赤ちゃん・赤ん坊
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前後の文章を含んだ引用
......の皮はたるみもせず張りがあり、乳房は青黒い血管が浮き出るほどに母乳が漲っている。 小母さんはもう母親のことなど見ていない。視線は赤ん坊に注がれている。男の子だ。ぷっくりと肥え、黒目ばかりの瞳をきょろきょろさせ、まばらな髪の毛が好き勝手に頭に張りついている。赤ん坊の特徴を全部備えた素直な子だ。 ついさっき目の前にあった完全な調和の半分が、今、自分の腕の中にある。その事実を信じられない思いでかみしめる。おののいている......
単語の意味
髪の毛(かみのけ)
黒目・黒眼(くろめ)
髪の毛・・・頭部に生える毛。毛髪(もうはつ)。髪。
黒目・黒眼・・・眼球の中央の黒い部分。 ⇔ 白目(しろめ)。
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よちよち歩きの一歳児
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(一歳五か月の)リエくらいの歳の赤ん坊は、みんな不思議な匂いを持っている。それは、紙おむつのざらついた匂いと、離乳食のどろどろした匂いが混ざり合ったような匂いだ。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(地蔵眉の赤んぼう)赤んぼうは母の隣りで眠っていた。 麻の持っていた大振りの日本人形と同じ大きさだった。背丈は同じだが丸みがあって、畳半分ほどの子供布団はこんもりと盛り上っている。 覗き込むと、 茹で上ったような赤むらさき色の顔にうすい肌色のうぶ毛が一面に生え、目の上で 上下 から寄り集り、生えたての 苔 のように 撚れているだけである。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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頬や額の皮膚に張りがあって血色も良く、清潔なものが勝気そうな顔立ちに漂っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
まだ乳歯も全部生え替わってない子ども
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
牛みたいに頑丈な赤ん坊をいっぱい産んで
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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