（つらい結婚生活）一緒に生きていこうとすればするほど摩擦は高まり、互いにすり減っていく。

永遠の愛を誓う

（再婚について）新らしく着物を着変えるようにしか思っていない

世間の人は、結婚を、ゆるぎのない大きな石のように思っている

（専業主婦、子なし）今の自分の生活は、島流しと実は大差ないのではないか。こんな継ぎ目のないような生活をしていると、時間だけはたっぷりあるので、ついそんなしょうもないことを考えてしまう。果実のなる木があり、動物たちと好きなだけたわむれる時間があり、島は島でも楽園や極楽の類には違いないが、それでもたまに、無性に自分が元いたところが恋しくなってしまうのである。結婚したばかりの頃は、このままでは自分が駄目になると、島からの脱出をしばしば本気で考えもした。が、すぐに果実の奪い合いや、他人とのいざこざを思い出し、結局はこの極楽を捨てるほどの理由も見つからず、自分がどこか切り離された人間であるかのように感じながら、こうして今もふわふわ極楽の住人をしてしまっている。

子供をその温かい愛の翅（はね）で包むことが出来た。

あの人は私をおりの中のゴリラみたいに閉じ込めておきたいだけなのよ！

猫も夜々を哀れにないて歩いている。私もあんなにして男がほしいと云って歩きたい。

つがいの小鳥たちのように神経質に短くキスをしたりする。

ワンタンの屋台に首をつっこんで、まず支那酒をかたぶけて、私は味気ない男の旅愁を吐き捨てた。