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仙波の顔もおばちゃんの顔も、思いうかばない。ただ、二人の印象だけはふしぎなくらい鮮やかに 甦った。
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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前後の文章を含んだ引用
......言われようと、二人してオリヲン座を続けてきたんだから」 祐次は良枝から目をそむけて車窓を振り返った。静岡あたりだろうか。翻る春景の彼方に松原がつらなっていた。 仙波の顔もおばちゃんの顔も、思いうかばない。ただ、二人の印象だけはふしぎなくらい鮮やかに甦った。 仙波は物静かな男だった。知的な感じがしたのは、映写技師という職業が当時の子供らの憧れだったからだろう。おそらく徒弟から叩き上げる職人仕事だったろうから、西陣の......
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
琥珀の中に閉じこめられた遠い記憶
森 瑤子 / 傷 amazon
どうしても、覚えのある気はするが、記憶をつかむ努力に疲れて、眼を反 らした。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
たいした話は覚えていないらしい。記憶の端に残っているという程度
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
過去の出来事が時間の裂け目に堕ち込んで消え去る
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
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「記憶」カテゴリからランダム5
紙が水に浸みこむように、外からの知識がごく自然に頭の中に浸みこむ
永井 路子 / うたかたの amazon
(脳が記憶に)すっぽりと黒い布をかけ、私の目に触れないように、記憶に残らないようにしてしまっているのかもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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