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彼は危うくその発作的な気持に 惹き込まれかけたが、ガタンと音のするような感じで我に還ると、 驚いてその不思議な気持から飛び退いた。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:75% 作品を確認(amazon)
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我に返る・意識が戻る
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前後の文章を含んだ引用
......れて来たのだといいました」「それで?」「…………」せきは急に下を向いた。 彼は不意にその場でせきを抱きすくめたいような気持になった。せきが堪らなく可愛い。そして彼は危うくその発作的な気持に惹き込まれかけたが、ガタンと音のするような感じで我に還ると、驚いてその不思議な気持から飛び退いた。「何という自分だろう」 彼はそれきりもう黙った。そして自分の気の静まるのを待った。しかし彼の胸は淡いなりにせきをいとおしむ心で一杯だった。 暫くして、それは一方......
単語の意味
飛び退く・跳び退く(とびのく)
飛び退く・跳び退く・・・飛んでよける。素早くかわす。「虫が飛んできて驚いて飛びのく」
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店のざわめきが、ボリュームつまみを回すみたいにして再び戻ってくる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
憑いていた狐が落ちたように自分のしてきたことが阿呆らしくなる
大仏 次郎 / 冬の紳士 amazon
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女
「ママ、もう一回滑っていい?」 まどかがスカートを引っ張ったので、雪見は我に返った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
我に返って周囲を見渡す
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
倉地も葉子の心持ちは刺青 をされるように自分の胸に感じて行く
有島武郎 / 或る女
ものを書いて金にしようなぞと考えた事が、まるで夢みたいに遠い事に思える。
林芙美子 / 新版 放浪記
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