不機嫌さを凝縮して、すごみさえ感じる低音
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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冷たい言い方・無愛想な口調
ドスの利いた声・低くて太い声
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...... 不機嫌さが増している。熱でもあるのかもしれない。雨の日には、美咲の体調は崩れやすい。あたしは、じゃあねと言って携帯電話を切ることにした。「じゃあね」「バイ」 不機嫌さを凝縮して、すごみさえ感じる低音がそれでも一言、別れの挨拶を伝える。 美咲の声はいつだって、十八歳という年齢にも女子高校生という立場にもまるでそぐわない低音だ。あたしの声も低い方だし、怒るとさ......
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距離を感じさせる冷えた声
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
事務的に、多少は人間的なニュアンスを混ぜながら、不採用だと知らせてきた。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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ドスの利いた声・低くて太い声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その声の底に犬をも挫 しぐべき力が籠 っている
夏目漱石 / 吾輩は猫である
地の底から響くような男たちの暗い声
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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しゃべり過ぎたことを後悔するかのように口をつぐんで
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
話すに連れて、老婦人の顔が特殊な赤銅色の輝きを帯びていくのを青豆は目にした。それに連れていつもの温厚で上品な印象は薄れ、どこかに消えていった。そこには単なる怒りや嫌悪感を超えた何かがうかがえた。それはおそらく精神のいちばん深いところにある、硬く小さく、そして名前を持たない核のようなものだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
ぽつりと豆かなんかを一粒畳の上にほうり出したように云った。
里見 トン / 桐畑 amazon
旱天(かんてん)に喘ぐ魚のように、彼は怒鳴った。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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