最後の、同じ船に乗り合わせて、流れて行くという言葉が、震えつづけている体の奥に 沁み込んで来た
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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胸に響く言葉
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前後の文章を含んだ引用
......彦は、その文章を三度繰り返して読んだ。誰か有名な詩人の作なのか、それとも老人が作ったものなのか、あるいは、まったく別の人のものなのか、邦彦にはわからなかったが、最後の、同じ船に乗り合わせて、流れて行くという言葉が、震えつづけている体の奥に沁み込んで来たのだった。 自分はいま、母と一緒に、どこかへ流れて行くと思った。母の遺体は病院にあるけれども、いま母は自分と同じ車に乗り合わせて、流れて行く。自分はひとりぼっち......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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