唇に小粒 な白い歯をもって行く。薫は黙って吸わせたままに
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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キス・口づけ
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......掴って青白い生 ものが水を掻いている。薫だ。薫は小初よりずっと体は大きい。顎 や頬 が涼 しく削 げ、整った美しい顔立ちである。小初はやにわに薫の頸 と肩を捉 えて、うす紫 の唇に小粒 な白い歯をもって行く。薫は黙って吸わせたままに、足を上げ下げして、おとなしく泳いでいたが、小初ほど水中の息が続かないので、じきに苦悶 の色を見せはじめた。それからむやみに水を掻き裂 きはじめた。とうとう絶体絶命......
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ふかえりはゆっくり前屈みになり、彼の顔に顔を近づけ、天吾の唇に唇をつけた。半開きだった唇が大きく開き、彼女の柔らかい舌が天吾の口の中に入ってきた。良い香りのする舌だった。言葉にならない言葉を、そこに刻まれた秘密のコードをそれは執拗に探し求めた。天吾の舌も無意識のうちにその動きに応えていた。まるで冬眠から目覚めたばかりの二匹の若い蛇が、互いの匂いを頼りに春の草原で絡み合い、貧り合うみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
サユリは彼に飛びついて唇を嚙んだ。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
唇と唇が溶接したようにしっかりとくっつく
井上 ひさし / モッキンポット師ふたたび amazon
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肉体的には、キスを交わし、せいぜいその周辺を行きつ戻りつした程度でしかない
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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