TOP > 感覚表現 > 雰囲気・空気 > 雰囲気が悪い・重苦しい空気
しっかり閉じられた病院の窓からでも五月の暖かい日差しが入り込んでいる。けれど、窓の向こうの風が届かないと、閉ざされた息苦しさは消えない。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
雰囲気が悪い・重苦しい空気
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ちゃったなあ。ね、優子ちゃんの結婚相手の話してよ。私の計画的な結婚話より、夢があるでしょう」 梨花さんはそう言って、わくわくした顔を私に向けた。「そう、だね」 しっかり閉じられた病院の窓からでも五月の暖かい日差しが入り込んでいる。けれど、窓の向こうの風が届かないと、閉ざされた息苦しさは消えない。この空気を換えられるのは、いくつかの会話しかないのかもしれない。「早瀬君っていうんだけどさ、高校三年生の時の合唱祭で一緒にピアノ伴奏の担当になって」「うわ、なん......
単語の意味
日差し・陽射し(ひざし)
息苦しい(いきぐるしい)
日差し・陽射し・・・大陽の光。日光。太陽が照りつけること。
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
ここに意味を表示
雰囲気が悪い・重苦しい空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋の感じが今より少しでもよそよそしく感じられたら
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
宇宙がこの部屋ひとつになったような緊張が、部屋いっぱいに、はりつめる
坂口 安吾 / 散る日本 amazon
とても空気が重い。まるで鉛の箱に押し込められて海の底に沈んでいくような気がするの。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
家の中に強くこわばった人間がうろついているだけで、空気が張りつめて影響を受けるのだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
あたりの空気が重みをもっていて、四方から圧し縮まってくるような息苦しさ
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
このカテゴリを全部見る
「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
尋恵は身体を凍りつかせた。 人の気配を部屋の中に感じた。 まさか……そう思い、背中を撫でる空気の動きの正体を見極める。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
かすかに後ろでアスファルトの砂を踏みしめる音がした。 振り返ると、背後に見知らぬ男がいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
雰囲気・空気 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ