沖から寄せる うねり の長い弓なりの線
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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波
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前後の文章を含んだ引用
......いる。近く遠く、名を知らぬ島々が眺められた。遙か眼の下には、五大力とか千石船とかいう昔風な和船がもう帆柱に灯りをかかげて休んでいる。夕闇は海の面から湧き上った。沖から寄せるうねりの長い弓なりの線が、それでも暗い中に眺められた。──とにかくいい景色だった。が、彼の心は不思議にそれを楽しまなかった。 女中が食事を持って来た。彼には殆ど食慾がなかった。膳を下......
単語の意味
沖(おき)
うねり(うねり)
沖・・・海や湖の岸から離れた所。
うねり・・・うねること。
1.大きく緩やかに曲がりくねること。大きく緩やかに上がったり下がったりすること。
2.1の状態が続くこと。1の状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。「感情のうねり」「業界再編のうねりの中で」
1.大きく緩やかに曲がりくねること。大きく緩やかに上がったり下がったりすること。
2.1の状態が続くこと。1の状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。「感情のうねり」「業界再編のうねりの中で」
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波の牙が間歇的に仄白く闇の中に出没する
福永 武彦 / 草の花 amazon
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海が厚い硝子の切断部のような色合い
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海の上は少し墨汁 を加えた牛乳のようにぼんやり暮れ残って
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長い浅瀬を、なだらかな波が寄せては返す
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
部屋は川べりの2階にあって、窓を開け放つと川音が聞こえる。窓べに立つと風が吹いてくるし、少しどぶくさい 匂いもする。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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