外では冷たい雨が降り始めている。ラジオの天気予報は、静かな雨が翌日の朝まで降り続くことを告げている。秋雨の前線が太平洋の沖合に腰を据えたまま動きを見せない。時を忘れて孤独な考えに耽る人のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 作品を確認(amazon)
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雨
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単語の意味
耽る(ふける)
据える(すえる)
秋雨(あきさめ)
沖合・沖合い(おきあい)
腰(こし)
前線(ぜんせん)
耽る・・・熱中する。一つのことに心を奪われる。
据える・・・1.物をその場所に置いて動かないようにする。「機械を据える」
2.落ち着かせる。座らせる。「腰を据える」
2.落ち着かせる。座らせる。「腰を据える」
秋雨・・・秋に降る、長く冷たい雨。秋の長雨。
沖合・沖合い・・・沖(海や湖の岸から離れた所)のほう。沖のあたり。
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
前線・・・1.気象用語で、冷たい空気のあるところ(寒気団)と、あたたかい空気のあるところ(暖気団)がぶつかり合う境目(さかいめ)。また、そこ(=前線面)と地表と交わる所。前線はぶつかり合う気団の勢力により4つに分類される。暖気団の勢力が強く寒気団側に移動する「温暖前線」、寒気団の勢力が強く暖気団側に移動する「寒冷前線」、寒気団と暖気団の勢力が同じで動きが少ないものを「停滞前線」、温暖前線と寒冷前線が重なった状態を「閉塞前線」という。
2.戦場で、敵と直接に接触する最前列。戦闘の第一線。
2.戦場で、敵と直接に接触する最前列。戦闘の第一線。
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辺りが静かになったので雨戸を開けると、雨あがりの浄(きよ)い匂いがして
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