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駅のホーム・駅の構内の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
下り線ホームは地中深くに掘られたトンネルの中にあって、陽光を目にするには四百八十六段の階段を上がらねばならない。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
列車の前には、乗客や見送り人が動いていた。あわただしい旅情のようなものが、すでに向かい側のホームにはただよっていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
(地下街)駅舎内の連絡通路に入り、最初に目についた階段から地下街に下りる。両側にテナントショップの並んだ路は先が見えないほど長く、途中で複雑に分岐している。何種類もの音楽と、電子音と、無数の足音と、どこかで動いている巨大な空調機器のゴーっという音と、もっと深いところからくる地下鉄の地鳴りとが、入り混じって反響し合う通路を進んでいく。ところどころに地上への階段の開口部があって、そこからは剥きだしのクラクションやエンジン音が、前世の記憶みたいに流れ込んでくる。しゃべりながら歩いている者は誰もいない。膨大な音のなかに、そういえば人間の肉声だけが含まれていない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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海水浴場の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
生まれたばかりの亀の子供さながらに、海を目指して駆ける。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
車を降りると波音と潮の香りが加わって、いよいよ海に来たという実感が増した。
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
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「店・施設」カテゴリからランダム5
(室内プール)ダイヴィング・プールは相変わらず温かかった。水の音と人の声が混ざり合って靄のように立ちこめていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
小石のようにゴタゴタ打ち並んだ客
菊池 寛 / ある恋の話 amazon
ほどなく、開演時間となった。照明が落とされて、舞台が明るくなった。咳払いの残りが、静まりゆく会場に、最後に一つ二つ響いて止んだ。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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