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糸のような祈りの声
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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祈る・願う
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前後の文章を含んだ引用
......。襖の隙間から丁度覗くあたり。さえが、坐っていた場所。差し込む光が彼女の影を柔らかくしている。薄い鋼のようにぴんと張り詰めた着物が、腰から下の曲線を覆っている。糸のような祈りの声が、わたしをぐるぐる巻きにしている。丸まった背中がわたしを拒否する。さえはいつでもわたしの中に、わたしの母親を見ていたから。彼女を憎んでいたから。母親は、父さん......
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男女の(祈りの)声は噴水のようにたち上り消えていく。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
心中だけはありませんように、と子供のようにお祈りをした。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
迷信的なことにさえ心のささえを得ようとする
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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