このところのストレスからいっきょに解放されて、私はからっぽになっていた。気持ちのいいからっぽさだった。何かをするしかない、と思った。すぐにはっきりとわかった。咲(人名)ほど遠くなくても、出かけようと思っていたのだ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
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爽快・すっきり・清々しい気分
気持ちが晴れる・明るい気持ちになる
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......こに残っていた。 目が覚めたらもう夕方で、陽が金色をしていた。空は夜の直前、夜明けにそっくりの状態になる。そして朝とちょうど反対の順番で色を重ねて暮れてゆく。 このところのストレスからいっきょに解放されて、私はからっぽになっていた。気持ちのいいからっぽさだった。何かをするしかない、と思った。すぐにはっきりとわかった。咲ほど遠くなくても、出かけようと思っていたのだ。もう、不吉な知らせが来るのも、突然萃が訪ねてくるのも、待っていなくてよくなった。とにかく夏のうちに海に行かなくては。 私は日数に幅を持たせた荷造りをした。それか......
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淋しさも消えて、何だかすがすがしい気持ちだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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心に光や風が入ってくる
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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キャーッと笑う声が、まるで若い娘たちのようだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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自分の生活が壊れてしまえばほんとうの冷静は来ると思う。水底の岩に落ちつく木の葉かな。
梶井基次郎 / 冬の日
舌を出して、笑ってら。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
魔物か何かのように冷笑 おうとする
有島武郎 / 或る女
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