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ただ消えていくのに淋しさがあって
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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消える
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前後の文章を含んだ引用
......はない。 でも、私は何も。作品も、遺産も、子供もなくただ右から左に消えてゆく。いや、たとえ何かを残す人でも死ぬときはみんなが、そんなふうにふと死ぬんだけど、でもただ消えていくのに淋しさがあって、今までは弟がいるから母も平気だろうと安心していたのが、弟が不安定になってから、にわかに自分の死の責任を感じてしまい、それが負担で、私はその日記の話がうらやまし......
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消えるの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
林芙美子 / 新版 放浪記
(幻覚で、)ロマンスを彩って垂れていた薄青色の紗の幕が、途端にハッと消えてしまいました。まるで別荘の廊下に置かれた裸蝋燭の灯が、冷たい夜風のか弱いひとあおりにフッと滅してしまうような工合です。
村上知行 / 殉情の人
こおりがとけたように、(消える)
あまん きみこ / おにたのぼうし amazon
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鼠のようにしつこく逃げまわって
北 杜夫 / 硫黄泉「牧神の午後 (中公文庫 A 4-9)」に収録 amazon
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