ポンポン船が 咳込むように進んでいく
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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船・ボート
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......陰を落とすからであった。よく晴れた暑い日など、釣り人や通りすがりに竿の先を覗き込んでいつまでも立ち去らぬ人や、さらには川面にたちこめた虚ろな金色の陽炎を裂いて、ポンポン船が咳込むように進んでいくのをただぼんやり見つめている人が、騒然たる昭和橋の一角の濃い日陰の中で佇んでいた。その昭和橋から土佐堀川を臨んでちょうど対岸にあたる端建蔵橋のたもとに、やなぎ食......
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長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
反古紙(ほごがみ)を貼りつけたような日本の漁船
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
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