薬くさい酒をのんだときと、そうでない酒をのんだときでは、酔いもちがうし、さめたあとも、気味がわるいほどにちがう。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置：57% 作品を確認（amazon）
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......るが、辛い甘いのさわぎではない。 どんなものをのまされるか、知れたものではないような気がする。 すでにのべた一件は症状がひどすぎたので書いたわけだが、以前から、薬くさい酒をのんだときと、そうでない酒をのんだときでは、酔いもちがうし、さめたあとも、気味がわるいほどにちがう。 同じ銘柄で、味がまったくちがうこともある。 こういうことは、私や私の友人たちだけが感じているのだろうか。それとも……？ 信州・上田にいる旧友の益子輝之が、「よ......
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