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彼の顔は全くの無表情であった。あるいは少なくとも表情をする顔の筋肉を奪い去られてしまったもののようであった。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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無表情
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前後の文章を含んだ引用
......くそのままの姿勢でそこに立ち止り、それから何ということもなくその真直ぐのばした首をゆっくり前にまげ、自分の足下に眼をそそぎ、再びそれを元にもどした。(このときの彼の顔は全くの無表情であった。あるいは少なくとも表情をする顔の筋肉を奪い去られてしまったもののようであった。そしてその眼は、厚い膜をもった、焦点のはっきりしない馬や牛などの眼球を思わせた。)それから彼は入口の右側に立っている看守の方に向きをかえ、自分からすすんで手錠を......
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宮沢賢治 / 注文の多い料理店
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