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(国際電話)時差のことを思うと、いつも不思議な気分になる。かろうじてつながっているそのラインを、貴重に思う。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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電話で話す
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前後の文章を含んだ引用
......時差を忘れてるわね、こっちは朝の5時なのよ。」 私は言った。「ごめんごめん。」 姉は笑った。彼女は国際結婚をしてロンドンにいる。「そっち何時?」「夜の8時。」 時差のことを思うと、いつも不思議な気分になる。かろうじてつながっているそのラインを、貴重に思う。「変わりない?」 私はたずねた。「そういえば、あなたの夢を見たわ。」 姉は言った。「うちの近所で、あなたを見かける夢。かなり年上の男と腕をくんで歩いてた。」「近......
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どこかの居酒屋にでもいるらしい大町の背後からは、騒々しい人の声がしていた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
(自我が踏み潰される)彼の自我はトラックの車輪の下の蛙のように、小さい痙攣を残して闇の中に消え去らねばならない。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「電話」カテゴリからランダム5
彼についての記憶を手繰り寄せている間、受話器の奥で昆虫が這うような微かな雑音が響いていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
とても穏やかな声だったけれど、まるで井戸の底から響いてくるように聞こえた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
(見知らぬ女性からの電話)黒く伸びた電話のコードの先に闇があって、その闇のなかに女がひとり坐っている。顔も姿も見えないが、自分と同じように受話器を持って坐っている。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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