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その時である、彼の 雪駄 の鼻緒が切れたのは。彼はバランスを失って床に倒れかかった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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ころぶ・転倒する
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前後の文章を含んだ引用
......ではないか。彼の感傷は吹き飛んだ。憤怒の形相で、上着の内側に手を入れてカウンターに突進するコバヤシ。サユリ危機一髪である! 彼は包丁に巻かれたサラシをほどいた。その時である、彼の雪駄の鼻緒が切れたのは。彼はバランスを失って床に倒れかかった。そして、咄嗟に重心を立て直そうとして不自然な体勢を取ったため、包丁は彼の胸に当たった。しまった! と後悔した時はもう既に後のまつりであった。彼は床に倒れた瞬間、......
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ころぶ・転倒するの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雪だるまのようになって転げこんできた。
阿部 知二 / 冬の宿 amazon
女の児がコロリとちょうど 張子 の人形でも 倒すように軽く 転がった。
志賀 直哉 / 正義派「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
体を逸らすが景色が転がった。眩しいライトが視界を上から下にぐるっと回ったと思った時には、尻に衝撃があった。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
爪先がアスファルトのくぼみにはまり、転ぶ、と思った瞬間には、もう地面が目の先にあった。顔をぶたれる衝撃があり、体がぐにゃりと回転し、突き刺すような痛みが広がり、視界が回り、そして意識が、途切れた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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源因が分からないと、医者でも処方 に迷惑する。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
紙を拡げて投げた軽さで埃がおさまる
新田 次郎 / 縦走路 amazon
(空港からの電話)電話は切れ、私の頭の中の空港の画面が消えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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