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(まとわりつく)逼 るでもなく離れるでもなく、葉子の心にまつわり付いた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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絡まる・絡み合う・巻きつく
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前後の文章を含んだ引用
......い夜のような、波のない海のような、暗い深い際涯 のない悲哀が、愛憎のすべてをただ一色に染めなして、どんよりと広がっていた。生を呪 うよりも死が願われるような思いが、逼 るでもなく離れるでもなく、葉子の心にまつわり付いた。葉子は果ては枕 に顔を伏せて、ほんとうに自分のためにさめざめと泣き続けた。 こうして小半時 もたった時、船は桟橋につながれたと見えて、二度目の汽笛が鳴りはためいた。......
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逐(お)われても主人のあとを慕う小犬のように、まつわりついて離れない
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
海底の藻草のように、章魚(たこ)の吸盤のある足のように、意地悪くからむ
萩原 朔太郎 / 萩原朔太郎全集 amazon
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「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
割目が地図のように入っている
小林多喜二 / 蟹工船
(ツチブタが穴を掘る)君はうつむき、鼻の穴を閉じ、素晴らしいスピードで両手を動かしてゆく。鍛え上げられた筋肉と爪で硬すぎる土壌も石もお構いなしに打ち砕き、と同時に土砂を掌に集めて後方へ投げ飛ばし、視界を良好にしながら更なる土の壁に挑む。指先には鋼鉄と変わらないカバーが装着され、各関節は自在に連動しながら複雑な角度を生み出し、その角度に合わせて筋肉は最も効率のいいパワーを送り込む。 君は一組の手に、シャベルと 箒 の両方を備えた。ただ、手、の一言で済ませられるものに、美を与えた。
小川 洋子 / かわいそうなこと「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
はやてに吹 かれた木の葉のように、からだを斜 めにして逃 げ出しました。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
けむりのように消え
宮沢賢治 / 注文の多い料理店
芥川龍之介 / 芋粥
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