十和子も起き上がってベッドの端に浅く腰掛け、目の前に立ちはだかる水島のあらわに尖った部分を口に含む。鈍重な肉塊から漏れ出るわずかばかりの液体は、唾液とはちがう味、ちがうにおいがする。尻を抱えた片手に力をこめて腰を顔に押し付けるようにしながら、もう一方の手で陰嚢を愛撫する。

口で膣に似た動きを再現しようとする。膣の動きなど想像がつかないが、水島の喘ぎの深さを確かめながら思いつくことはすべてやってみる。膣よりも膣らしい口になろうと努める。

口に押し込んだそれは、溶けたガムに似たような感触だった。

彼女の存在がこんなにも自分の心を乱す。

男と女が様々に絡み合う淫靡な写真

検印を押すようにキスをした。

（欲情）たとえば狭い 廊下 で 偶然 出会頭 に滝人名と 衝突 しかけることがある。そして両方でちょっとまごついて危うく身をかわし、ようやくすり抜けて行き過ぎるような場合がある。そういう時彼は胸でドキドキと血の動くのを感ずることがあった。それは不思議な 悩ましい快感であった。それが彼の胸を通り抜けて行く時、彼は興奮に似た何ものかで自分の顔の 紅くなるのを感じた。

彼女の静かな視線をじかに肌に感じて、すみれの顔は熱くなった。