姉の神経が陣痛のためにどんなふうにずたずたにされるのか、考えると怖い。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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情緒が不安定・感情的な性格
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......たり、扇風機が弱々しく首を振ったりする音だけが目立っている。 何かを待っている時はたいてい、微かな恐れと不安で胸がきしむ。その何かが陣痛の時でも、それは同じだ。姉の神経が陣痛のためにどんなふうにずたずたにされるのか、考えると怖い。この暑い静かな午後が、いつまでも続いてくれたらと思う。 どんなに暑くても、姉は舌が焼けるようなできたてのグレープフルーツジャムを口一杯詰め込み、よく味わいもしな......
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情緒が不安定・感情的な性格の表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心が不安定に崩れている
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
晴れたり翳ったりと気持ちが不安定
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
自分の神経の強張りに、手を焼いている
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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みぞおちの奥のあたりにぽっかりと空洞が生じてしまったような気分だった。出口も入口もない、純粋な空洞である。その奇妙な体内の欠落感──不在が実在するという感覚──は高い尖塔のてっぺんに上ったときに感じる恐怖のしびれにどこかしら似ているような気がした。空腹と高所恐怖に相通じるところがあるというのは新しい発見だった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
頭の中は、夢でも見ているかのようにぼんやりと曇っていた。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
(腹八分目)一日に少量のものを腹におさめ、いつでも、わずかな空腹をおぼえるように心がけている。それが体調にもっともよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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